こんにちは、助産師ブロガーあかめ(@women_akame)です^^
もしかして妊娠したかも・・・と思ったときは、妊娠検査薬を使いましょう。
しかし、手元に妊娠検査薬がない場合には、妊娠の有無を調べることができません。
その場合は、基礎体温を測ってみましょう。基礎体温の変化から、ある程度の予測ができます。ここでは、妊娠したときの基礎体温の変化について、詳しくご紹介します。
[itemlink post_id=”816″]そもそも基礎体温とは
基礎体温とは、身体を動かしていない状態で測る体温のことです。動いて少し経ってからでは、基礎体温を測ることはできません。起床直後、動き始める前に測る必要があります。
基礎体温を測る目的は、妊娠しやすい時期、排卵しているかどうか、妊娠している可能性などを知ることです。
妊娠を望むのであれば、次回の生理予定日の14日前の排卵日にセックスをするのが良いとされています。しかし、生理周期は、睡眠不足やストレスなどで簡単に乱れてしまいます。そのため、毎回同じ周期で生理がやってくるとは限りません。妊娠を望む場合は、基礎体温を測って正確に妊娠しやすい時期を把握することが大切です。
折れ線グラフを作成しよう
基礎体温の変化がわかりやすいように、折れ線グラフを作ることをおすすめします。グラフの変化から妊娠しやすい時期や生理予定日がわかるようになるため、今後の予定を立てやすくなります。生理中は体調が悪くなりやすいため旅行の予定を入れない、妊活中は排卵日付近にセックスをするなど、体調管理や妊活に役立てましょう。
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低温期と高温期に分かれる
女性の身体は、生理周期に合わせて低温期と高温期の二層に分かれます。生理初日から排卵日前までは低温期で、排卵日に体温が大きく下がります。低温期には、女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)が多量に分泌され、子宮内膜が厚くなり着床の準備を整えます。
排卵日には、卵胞が破れて排卵し、精子との受精を待ちます。体温は、排卵日の翌日から上昇し、高温期へと移ります。このとき、女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増え、代わりに卵胞ホルモンの分泌が減少するのです。高温期は、生理前まで続き、生理前日あたりから低温期へと移行します。
妊娠すると高温期が続く
生理前日には基礎体温が下がりますが、妊娠した場合は高温期が続きます。生理予定日から1週間経っても高温期が続いている場合には、妊娠の可能性があると言えるでしょう。
高温期が続けば妊娠確定?
高温期が生理後1週間以上続けば妊娠している可能性が高いと考えられます。しかし、高温期が続いている訳ではなく、風邪や身体のどこかで炎症が起きていることなどで発熱している可能性もあります。そのため、確実に妊娠を示す訳ではありません。
また、子宮外妊娠でも高温期が続くことがあるため、高温期が続く場合は必ず産婦人科で診察を受けましょう。子宮外妊娠を放置すると、生命に危険が及ぶ可能性があります。
長く続いていた高温期が突然終わった
高温期が続いていたのに急に体温が下がった場合には、化学流産が考えられます。化学流産とは、卵子と精子が出会って受精したものの、子宮に着床できずに妊娠が成立しなかったり、一度着床した受精卵がうまく育たずに流れてしまったりする現象です。この場合、妊娠検査薬は一度陽性を示しますが、流れてしまった後に陰性となります。
化学流産は自然淘汰によるもので、主に染色体異常によるものと言われています。重労働したり、身体を冷やしたなどお母さん側の原因ではならないといわれていますので、気にしすぎないようにすることが大切です。
低温期と高温期の差が小さい場合は?
低温期と高温期の2層に分かれていても、体温の差が0.3℃以内になることがあります。この場合は、女性ホルモンの黄体ホルモンが不足しているために、受精卵がうまく着床しない黄体機能不全の可能性があります。妊娠すると高温期が続くのは、黄体ホルモンが分泌され続けるためです。黄体ホルモンは、妊娠を継続するために必要であるため、うまく分泌されていないと不妊に繋がる可能性もあります。
基礎体温は健康のバロメーター
基礎体温は、健康のバロメーターと言えます。低温期と高温期の2層に分かれており、体温差が0.3℃以上あれば、正常だと言えるでしょう。基礎体温に異常がある場合、どのような原因が考えられるのかご紹介します。
高温期が短い場合
高温期が短い場合には、卵巣が老化している可能性があります。また、生理周期そのものが短くなる場合も卵巣の老化が疑われるのです。その他、生理前に不正出血がある、生理の経血が少ないといった場合も同様です。
卵巣の老化は不妊に繋がります。主に加齢によって卵巣が老化するので、妊娠を望んでいる場合はやはり若いうちに妊活を始めたほうが良いとされます。
基礎体温のグラフがガタガタの場合
基礎体温が低温期と高温期の2層にしっかりと分かれておらず、体温の上り下がりが頻繁にみられる場合には、無排卵の可能性があります。排卵しないということは、妊娠できないということです。無排卵は、ホルモンが正常に分泌されないことで起こります。ホルモン分泌の異常の原因は次のとおりです。
- 無理なダイエット
- 睡眠不足
- 食生活の乱れ
- 冷え
- 薬の副作用
- 甲状腺の病気 など
身体のストレスや冷えの解消、休薬などしても無排卵が続く場合は、産婦人科を受診してみましょう。妊娠を望んでいる場合は、早めに受診して治療を受けることが大切です。
基礎体温を安定させる方法
妊娠を望んでいるのであれば、いかに基礎体温を安定させるかが重要となります。基礎体温が安定しないと、妊活に支障をきたします。基礎体温が乱れているということは、ホルモン分泌に何らかの問題が起きているということが考えられます。睡眠不足やストレス、冷えなど様々な影響でホルモンバランスが乱れてしまうので、規則正しい生活や身体を冷やさないことを心がけましょう。
まとめ
基礎体温を測ることで、妊娠しやすい時期を予測できます。また、妊娠の可能性も調べられるため、妊活中の女性は必ず基礎体温のグラフを作成することが大切です。生理不順や無排卵などについても発見できるため、健康管理にも役立ちます。基礎体温は、毎朝の起床後すぐに測ることがポイントです。基礎体温をつけて、妊活や健康管理などに役立てましょう。
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