こんにちは、助産師ブロガーあかめ(@women_akame)です^^
妊娠したい!と思ったら、まずは妊娠する確率をあげることが大事です。妊娠を強く希望するならタイミング法を実践することをおすすめします。
排卵日を予測してタイミングをはかることで、妊娠する確率が格段にアップします。
この記事では、助産師もおすすめする妊娠の確率をあげるためのタイミング法について分かりやすくお伝えします。
タイミング法の前に妊娠の仕組みを知ろう
タイミング法についてお伝えする前に、妊娠の仕組みについておさらいしておきましょう。
妊娠は、女性がもつ卵子と男性がもつ精子が出会い、受精卵となることで成立します。
しかし、この卵子が卵巣から飛び出す(これを排卵と呼びます)時期は決まっています。個人差がありますが、およそ25日から35日を1周期として、この1周期に一度だけ排卵がおきます。排卵しても受精に至らなかった場合、その14日後に生理が来ます。
例えば、1周期が28日の人の場合、生理が始まって14日後に排卵となりますが、1周期が33日の人の場合は19日後となります。
卵子が卵巣から飛び出し、排卵が起き、うまく受精すると、卵子は受精卵となり、細胞分裂を繰り返しながら子宮に移動していきます。そしておよそ7日ほどかけてうまく子宮内膜に着陸(これを着床と言います)すると、そこで更に細胞分裂をしながら胎児が形成されていきます。
妊娠確率を上げるタイミング法とは?
ここで、注目しなければならないのは、卵子が受精できるタイミングです。卵子は、排卵されればいつでも受精できるわけではありません。卵子が受精できる時間は、排卵されてからわずか12時間ほどなのです。
ですから、この間に精子に出会わないと受精せず、妊娠は成立しません。
この12時間のタイミングを計算してセックスすることをタイミング法と言います。
妊娠確率を上げるタイミング法の計算方法
女性の1周期は個人差がありますが、およそ25日から35日と言われています。女性ならご自身の生理の周期について計算したことがあるのではないでしょうか。
例えば、1周期が28日の方が、4月1日から生理になった場合、次の生理は4月29日です。そのため、その方の排卵日は29日の14日前の4月15日となります。
もし1周期が30日で、4月1日から生理になったとすると、次の生理は5月1日(4月は30日までですね)で、その14日前の4月17日が排卵日となります。
ですが、周期にばらつきがある人も多いですよね。
排卵日は次回の生理日から14日前の計算方法しかなく、今回の生理開始日から計算はできません。
ですので、周期にばらつきがある人の場合は、この計算以外にも排卵日を予測する方法が必要になります。
下の表は生理周期が28日の人の例です。
基礎体温表をつける
排卵日を予測するのに役立つのが、基礎体温です。実は生理周期はホルモンバランスの変化が大きく関係しています。
1周期のうち排卵を基準に排卵前と後では女性ホルモンの分泌が大きく変わります。女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンという2大ホルモンがあります。
排卵前にはエストロゲンが分泌され、排卵後にはプロゲステロンが多く分泌されます。これらのホルモンにはそれぞれの役割があり、それぞれの時期で多く分泌されるのですが、この二つのホルモンが体温に変化を起こさせます。
エストロゲンが多く分泌されている時は低体温になり、プロゲステロンが多く分泌されている時に高体温になります。
低体温から高体温に変化する直前に、ほんの少し(0.2〜0.5℃程度)体温が更に低くなるタイミングがあり、その日が排卵日だとされています。この体温が最も低くなったタイミングでセックスすると妊娠の確率が上がります。
まずは、基礎体温を毎日記録することを習慣づけましょう。そして正しい自分の生理周期を知り、より正確な排卵日を知ることが妊娠への近道になります。
基礎体温をつけるには、毎日同じ時間に測ることが大切です。身体を少しでも動かすと熱産生が起きて体温が上昇してしまうので、体温にばらつきがでてしまいます。これに左右されないように体温を測るには、朝起きてすぐ横になったまま体温を測るやり方が最適です。
基礎体温表を記録することを習慣づけましょう。
もしどんなに上手に基礎体温をつけても体温の高低が全く出ない、という場合はホルモンバランスに異常がある可能性もあります。その場合は3ヶ月以上の基礎体温表のデータを持参して、産婦人科などの医療機関で受診しましょう。
基礎体温表を記録するのにおすすめのスマホアプリ
基礎体温を記録するのにおすすめな「Eggy」というスマホアプリがあります。
基礎体温と体重を記録すると、折れ線グラフに表示されます。
使い方は簡単で、毎日の記録することによりパッと見で変化がわかるのでタイミング法の計算に役立ちます。便利なのでぜひ利用してみてください。
さらに受精の確率をあげる方法
さらに受精の確率をあげる方法があります。
予測した排卵日の2日ほど前にセックスをすることです。
卵子は約12時間ほどしか生きられませんが、精子は射精されてから女性の子宮内で2〜3日生きることができます。そのため、排卵される前に子宮内に入った精子が生きている間に排卵が起きた方が効率がいいのです。
排卵日が予測できたら、その2日前にセックスをすることが妊娠の確率を更にあげることに繋がります。
ネット上で「卵子は24時間生きられる」や「精子は1週間生きられる」など書いてあるのをたまに見かけますが、最新の医学情報(2018年現在)によると「卵子は12時間、精子は2〜3日」となっています。
限られた期間にセックスをするようにしましょう。
まとめ
周期にばらつきがある人にとってはなかなか排卵日を予測するのが難しいと思います。
私の経験上、歳を重ねるごとに周期が伸びて、30日の時もあれば仕事でストレスなどあると35日になる時もあったりするので、予測なんて難しいと思っていました。基礎体温をつけていた時もありましたが、お酒を飲んだ次の日は高めになったりして、綺麗なグラフにならなかったのを覚えています。ですが、朝起きたら同じ環境で体温を測ってグラフにすることにより、体温の高低がわかるようになりました。
私もこのタイミング法をもちいて、妊娠できました。
妊活を本格的にするのであれば、まずは自分の生理周期を正確に知ることが大事です。諦めないで基礎体温表からつけてみてください。
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